小国杉とは
小国杉とは
木目が詰まって比重が高く、その丈夫さ、使いやすさから建築に適した木材として高く評価されるブランド材・小国杉。2008年に地域登録商標として登録され、「熊本県阿蘇郡小国町及び南小国町産の杉木材」と定義されています。
小国は、国内でも長い歴史を持つ林業地のひとつであり、その始まりは約250年前。肥後国を治めていた細川藩が各戸に25本ずつの苗木を配ったことが起源とされます。
南小国には、当時植えられた堂々たる杉の木々の森が、今も大切に残されています。標高400mを超える山間高冷地帯である南小国町は、九州南部の熊本県ながら平均気温は東北レベル。
夏は比較的涼しく、冬は一帯が凍結して-10℃程度まで下がる厳しい寒さとなります。この寒暖の差が小国杉をゆっくりと育て、木目の詰まった、丈夫な木をつくるのです。
阿蘇山の噴火の後に残った裾野部分に位置し、比較的なだらかで高低差が少ない土地で育つのも小国杉ならではの特徴。木の性質が揃いやすく、建築に利用しやすい木材に仕上がります。