Handing over theValues to Our Children

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わたしが南小国町の森林組合に5年半勤務した後に「穴井木材工場」を設立して、林業に携わること半世紀が過ぎようとしています。

この半世紀、日本の林業は激動を経験してきました。値段のうえでのピークともいえるのは、1970年代のオイルショック後。時は高度経済成長期に重なり、新築住宅も建設ラッシュ。需要は大きく、木材の相場は異常なほどの値上がりを見せ、それまでにない高値で落札されていきました。あればあるだけ売れていく、その状態に浮かれることなく、私どもでは、小国杉の魅力を追及してまいりました。

「小国杉でなくてはならない」高みを目指すとき、どのような付加価値を求めるべきなのか。そうして考えた末に着手したことのひとつが、樹皮をはいで磨きをかけて作る"磨き丸太"の生産です。まっすぐで、根元と先の直径の差の小さい小国杉の特長を生かした磨き丸太は、銘木として床柱や棟木などに使われるようになりました。

町の特産品、ブランドとしての"小国杉"は、わたしたち地元の人間のそのような努力の積み重ねによって、浸透していったように思います。

時は流れ、木造住宅の減少なども手伝って、木材需要の減少は顕著なものとなりました。そんな時代だからこそ、わたしたちが今伝えるべきなのは、良質材としての小国杉の価値だという確信を、今一層に深めています。

穴井木材工場 代表取締役 穴井千秋

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Infor-mation

  • Phone0967-42-1010
  • Fax0967-42-0644
  • 代表取締役穴井 千秋
  • 設立昭和39年
  • 資本金500万円
  • 事業内容製材業・木材加工業
  • 事業所番号4309-009588-7
  • 法人番号6330002023332